日本のお習い事には昔から、『お免状』という制度がございます。

いったい何なのでしょう?
本当に必要なものなのでしょうか?

すでに良くご存じの方には全くの無駄話なのでございますが、
もしも、ご興味を持たれたお方がいらっしゃいましたら、どうぞ小話にお付合い下さいませ。

『お免状』・・・
大雑把にひとことで申し上げますなら、
腕前のほどの証明書とでもお考え頂ければよろしいでしょう。







囲碁・将棋や剣道、書道などでしたら
級位や段位でお呼びになっていらっしゃいますね。


それと同じことですが、私共三曲の世界では、
初歩の方から順番に
初伝・中伝・奥伝・皆伝という名称などを使わせて頂いております。

『免許皆伝』をいただけましたなら、素人の方の中では最高位。
大概の曲は全部習い修めましたという証しでございます。



その次に頂くものは、例えば宮城会でしたら、「助教」です。
呼び名や種類が流派によって、さまざまではございますが、
これを取得なされば、プロとしての資格をお持ちになることになります。
そして、いよいよ難曲・大曲といわれる難しい曲をお習いになるのです。

そういう方々を私共では、『職格者』とお呼びしておりまして、
一般の方とは、いろいろな意味で一線を隔しております。
『有段者』といった感じでございましょうか。






ところで余談ではございますが、
資格を持たれた方が、もしも、お教室を開いて下さるようでしたら、
嬉しくて大変有難い出来事でございます。
なるべくお役に立てますよう、
私に出来るだけのお手伝いをさせていただきたいと思っております。








お免状は通常、各流派のお家元が認定して発行致しますが、
分野によって、お家元そのもののありようが、まちまちなのでございますから、
当然ながら、そのお約束事もお作法もお値打ちも、
またお値段の方も千差万別。

そうは申しましても、
長い歴史を経ている制度だけに、なかなか理に適った
便利で良く出来ているシステムのように存じます。

(とりわけ、何かにつけての番付決めには大変重宝でございますね。)

お免状の階段をひとつひとつ登ってゆくことで、
ご自分の技量が客観的に認められてゆくワケですから、
達成感はひとしお。
ご精進のお励みの一助となることでしょう。


そんな、お稽古のお楽しみのひとつとお考え頂くのがよろしいかと
私は考えております。










美緒野会では、ご希望なさる方には、
その方のご上達にふさわしい段階のお免状を差し上げております。

と申しましても、お費用のかかるものでもございますので、
ご希望なさらない方に強制するつもりもございません。
昔とは違いますので、
あくまでもご本人さまのご意思を尊重したいと考えております。



さて、気になるお費用(免状料)でございますが、
ご参考までに、ここに『生田流宮城会』の例をあげておきましょう。

初伝 \50000
中伝 \70000
奥伝 \80000
皆伝 \100000
助教 \200000
教師 \300000










さて、これから先は、お稽古のお茶受け話のお楽しみに
とっておくことに致しましょう。
ご遠慮なく何でもお尋ね下さいませ。

舌足らずではございましたが、いくらかでも皆様のご理解のお役に立ちましたでしょうか?



















解り難いお免状制度について、なるべく分り易いご説明をしているつもりです。