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Back Number 6 (2005.5.19)
『千鳥の曲』・・・吉沢検校作曲 (一部抜粋・・・12'01")
演奏 箏本手・・・小野真由美
箏替手・・・白井伊知子

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生田流箏曲『千鳥の曲』・・・吉沢検校作曲 【歌詞】 しほの山 さしでの磯に すむ千鳥 君がみよをば 八千代とぞ鳴く (古今和歌集 賀の部 読人しらず) 淡路島 かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 (金葉集 冬の部 源兼昌) 吉沢検校が作曲した『春の曲』『夏の曲』『秋の曲』『冬の曲』に この『千鳥の曲』を加えました五曲を『古今組』と呼んでおります。 本当は「しほの山」の前唄も、下の句を二度繰り返して歌うのでございますが、 今回はチョットおさぼりして一度に省略させて頂きました。 前唄が終わりますと、「波の手事」と言われております 有名な手事のマクラが入ります。 浜辺に打ち寄せる大きな波や小さな波が寄せてはひいて また、小さなしぶきを立てたり・・・ 海の好きな私はいつも、とても嬉しいような、 でもどこかしらしみじみしたような静かな気持ちで弾かせて頂いております。 替手が入ってまいります本手事では、 千鳥の鳴き声や、櫓を漕ぐ音、松風の音などが表現され、 日本人なら誰でもしっているような気がする、 どこかしら懐かしい感じのする綺麗なメロディーでございましょう? そんなところが、この曲の人気の秘密なのではないでしょうか? 以前、パリ育ちの生粋のフランス人の友人に請われるまま、 この千鳥の曲を弾いてみましたところ、 しみじみとしたノスタルジーを感じると感慨深げに聴き入ってくださいました。 はぁ、さようでございますか・・・??? 音楽には国境がないものとつくづく感じいったひとときでございました。 ところで、中井猛先生がお書きになられているものの中に、 「浜の千鳥と川の千鳥」というお話がございます。 甲斐の国山梨県に「塩山」と書いて「えんざん」という駅があるそうでございます。 その辺りに「笛吹川」という綺麗なお名前の川があり、 その上流に「差出磯」という所があって、 古来から歌枕にされてきたのだそうでございます。 前唄に詠まれている千鳥は、川瀬の千鳥だったのでございますね。 私は近年まで、てっきり千鳥は海だけにいるものとばかり思っておりました・・・。 (付記) 今回は、美緒野会師範代としてご活躍の白井伊知子さんに替手をお願いしました。 美緒野会には、人生経験豊かな頼もしい相談役の会員様方が、 高輪にも横浜にも大分にも、ズラリと揃っていらして 何かといたらない私のことを、かげになり日なたになり、 いつもゆったりと暖かく支えてくれています。 本当に有難いことでございます。 さあ、今度は何を弾いて遊びましょ、、、。 ![]() HOME |